町田山崎団地にある、1968年創業のおもちゃ&駄菓子屋「ぐりーんハウス」。
地域の子どもたちにとって憩いの場でありながら、存続の危機にあったこの店を3代目として引き継いだのが、インテリアデザイナーの除村千春さん。山崎団地で生まれ育ち、幼い頃から「ぐりーんハウス」に通い詰め思い出を作ってきた自身の体験から、子どもたちが集まる光景を絶やしてはならないと一念発起。自身の設計事務所をこの場所に移し、駄菓子屋&設計事務所としての「ぐりーんハウス」が2020年6月に再オープンしました。
tegusuでは、お店のロゴマークやオリジナルグッズなどのデザインを担当しています。
ロゴをデザインするにあたって、ゼロから新しいものを作り上げるのではなく、子どもたちが感じているお店への「愛着」に向き合うことを大切にしました。除村さんと対話を重ねる中で、幼少期に通っていた初代ぐりーんハウスの看板の写真を見せて頂く機会がありました。そこには愛くるしい動物や手書き文字が描かれており、これらを現代にも自然にフィットする形でロゴとして蘇らせ、思い出を引き継ぎながら新しいシンボルを作るのはどうか、という話になり、ぐりーんハウスのロゴマークは誕生しました。
特定のカラーガイドは作らず、略称である「ぐりハ」を用いたロゴタイプや、欧文ロゴタイプ、いろいろな動物のアイコンを準備することで、ロゴを使って自由な発想で遊んでもらえるようにと考えました。
現在は店舗内にシェアキッチンが併設され、地域の交流スペースとして、また店舗を持たない方のチャレンジショップのような役割としても活用されています。駄菓子を買い求める子どもだけではなく、大人も自然と集まることができる「ぐりーんハウス」は、人々の輪を作り出し、地域に活気を与える開かれたお店として、これからも愛され続けていきそうです。
Client : MARCH AND STORE
Art Direction, Graphic Design : Masaomi Fujita / tegusu Inc.
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